同性婚ラッシュで慌てる保守派が流すTVコマーシャルとその反響

アイオワ州、バーモント州と続けて同性婚が認められ、また、ワシントンDCは、他州で認められた同性婚カップルの婚姻を法的に認めるという決定を下した。

この流れに焦った同性婚反対派が流したテレビコマーシャルが話題をよんでいる。
見ると、はっきりいってムカムカなりますが、一度見てみる価値はある。



ざっくりとした訳は以下のようなイメージ。

嵐がこようとしています。
雲は黒く、風は激しくなっています。
(深刻そうな顔をした人々)
同性婚を求める人たちは、私たちの生活にまで踏み込もうとしています。

私の自由が奪われているのです。

「私はカリフォルニア州の医師です。今、私は自分の職業か、自分の信念か、どちらを選ぶか迫られています」

「ニュージャージー州の教会関係者です。うちの宗派では同性婚を認めていないために、政府から罰せられました」

「マサチューセッツ州に住む母親です。自分の息子が、同性婚はいいんだよ、と学校で教えられるのをなす術もなく見ています」

同性愛者たちは、自分たちが好きなように生きるだけでは満足せず、私の生き方すら変えようとしています。

嵐が来ようとしています。


という、被害者意識および事実誤認に満ちたつっこみどころ満載のコマーシャルなのですが、これに対し、ゲイの権利擁護団体であるヒューマンライツキャンペーンは以下のように素早い反論を発表。(詳細はこちら:http://www.hrc.org/12470.htm)

1)まずこれらの広告に登場する人々はプロの俳優であり、用意された台詞を読んでいるだけで、実際の人々ではない。

2)カリフォルニアの医者のケースは、「医者は、患者の性的指向や宗教を理由として、治療が必要な状態の患者に治療することを拒むことはできない」というカリフォルニアの差別禁止法に関わる物であり、同性婚とは何の関係もない。

3)ニュージャージーの教会の件は、New Jersey Methodistの件だと思われるが、この件は、実際は教会が所有しているビーチ沿いのパビリオンを公共に貸し出し、コンサートや南北戦争の記念式典などに使わせていたのだが、シビルユニオン(同性間の婚姻に準ずるような関係)のセレモニーには貸し出さなかったことで罰金を受けた。だがこの判断は、単に、長年一般に公開していたパビリオンならば、(ゲイ・レズビアンに限らず)誰も差別されずレンタルする権利があるだろうということで決定されたものであり、教会の教義の内容をとやかく言うものではない。

4)マサチューセッツ州の親の件。宗教的な親は、子供が学校で、様々な種類の家族(例えば未婚のシングルマザー、離婚家庭、それに同性愛カップルに育てられる子供たちなど)について教えられることに不満を持つだろう。法は、そういう個々の親の意見の違いを尊重する。大抵の公立学校は、性教育を含め意見が別れそうな授業を行う前に、両親に同意書を送り、両親自身に自分子供がその授業を受けるかどうか決定できる権利を与えているし、両親は子供に何を教えてもよい。だが、だからといって、法は、その一部の両親のために、全体の教育カリキュラムを変えることを認めているものではない。

また個人レベルからも続々とこの広告に対する反論がYoutubeに発表されている。


逐一反論を加えたもの。少し長いが見てみる価値はある。私は好きだ。↑

端的に嘘を指摘したパロディCM↑

オリジナルの広告の評価が最低の「1」であるのにたいし、反論ビデオに対してはのきなみ高評価がつけられている。同性婚についてはまだ世論が別れている状況とはいえ、Youtubeのコアユーザーであるインターネットを使いこなす若者の間では同性婚は広く支持されていることの現れかもしれない。
関連記事
スポンサーサイト

comment

comment form
公開設定

trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。