中山可穂と松浦理英子に対する奇妙な愛情を告白する

書評のエントリへの反応で、様々なオススメ本の推薦コメントを頂いた。ありがとうございます。

私はレズビアン(女同士の恋愛の話)とか、カムアウトとか、そういう話ももちろんしたいが、それを越えて、仕事(キャリアアップとかビジネスとか起業とか!)や、趣味(音楽とか政治とか文学とかアートとかクラブとかサブカルとか!)の話とかできる友達が結構欲しいので、嬉しいです。

ところで、「ゆうさんのお好きな作家に、なぜ、なぜに中山可穂さんが入っていないのでしょう。意外でした」という推薦のメッセージを頂いたので、ここで中山可穂さんについて書かせていただきます。

中山可穂さんについては、非常に複雑な思いを抱いており、一概に「好き」とか「嫌い」とか批評することができないんですよね。(あと、松浦理英子さんにもです)

その理由は…もちろん、彼らが女同士の恋愛を含む、いわゆるヘテロ規範から外れた関係性を取り上げ、しかもある程度リアルに書いている作家たちだからというのがありますが…。

正直に言うと、私は彼らの作品自体は面白いし、才能もあるんだろうと思いますが、彼らが作家として大好き!超好き!ではないのです。

松浦理英子の『裏バージョン』は小説ならではの体験を与えてくれて非常に気持ちよかった。が、『親指P』『ナチュラル・ウーマン』『セバスチャン』『葬儀の日』など、他の作品は…全て「悪くない」けど「大好きでもない」んだよねえ。豚の内蔵を血で煮たスープがちょっと煮詰まりすぎたみたいな感じで。濃いっていうか。読んでて胸焼けがするというか。別に作品自体が悪いとか、作家の才能がどうという話をしてるわけではまったくなく、私は多分結構単純な人間で、複雑すぎる心理描写にはToo much感というか、疲れを感じてしまうからだと思う。←小説を読む時はもっと純粋にプロットの面白さを求めるタイプ。(書く時はまた別w)

中山可穂も、全ての作品を読んでいるわけではないが、『猫背の王子』、『天使の骨 』『サグラダ・ファミリア [聖家族]』『感情教育』『深爪』『白い薔薇の淵まで』『ジゴロ』あたりは読んでいて、それなりに楽しんではきた。だが、大好きではないのだ。うーん。美しくて、お店に置くにはいいかもしれないけど、高価で実用的ではないから、自宅には置きたくないデザイナー家具のような感じで。まあ、詳しくは機会があれば個別にレビューしますが…。

で、この二人は、大好きではないから、好きな作家を聞かれた時にはリストに載せないのだけど、「好きじゃない」とは言いたくないのね。(今ここで言ってるようなもんだけど・笑)

なぜなら、彼らに対しての「大好きではないなあ」という気持ちは、私が「よしもとばなな、そんなに好きじゃないんだよね」っていう時の「好きじゃない」っていう気持ちは全く違うから。

よしもとばななや江國香織が私のボートの側で溺れていたら、浮き輪を投げるくらいしかしないと思う。が、中山可穂や松浦理英子が溺れていたら、頭にカッと血が上って自分が海に飛び込んでしまうかもしれない。(←基本的に溺れてる人を助ける時に一番よくないのが自分が飛び込むことなんだがなっ)

まあ、だからはっきりいうと、私は中山さんや松浦さんのことを非常に尊敬している、というかむしろ愛してしまっているのです。(恋愛対象としてってよりも、敬愛しているとか、戦友として愛してるって感じの同士愛みたいな感じ)

だからなんだかんだ言えないのよ。私のように彼らのことを主観的に見てしまっている人は、彼らの作品に対してなんだかんだいう資格はないと思う。公正な批評というかレビューできないし。

作家本人だって、作品自体を越えた部分で思い入れたっぷりに愛されても、気持ち悪いだろうし。だから、彼らのことは好きな作家にも嫌いな作家にもいれないのですね。

なんでこんな風に思うのか理由はわかりません。作品の力?もしくは彼らが示すコミュニティへの近さなども関係しているのか?たぶん全てが混じり合っているのでしょう。
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