私の結婚する権利が、誰かの宗教上の自由を脅かさないために…

ニューハンプシャー州議会は、知事が同性婚法案サインの為に必要だとされていた法案の修正を否決した。

http://www.reuters.com/article/marketsNews/idUSN2050926720090520


ちょっと復習。

ニューハンプシャー州知事、同性婚合法化法案に条件付きで署名へ

(CNN) 米ニューハンプシャー州のジョン・リンチ知事(民主党)は14日、州議会が可決した同性結婚の合法化法案に証明する方針を明らかにした。ただし、宗教上の慣例をさらに保護する文言を法案に付け加えることが条件で、要望が反映されない場合は拒否権を発動すると述べた。

リンチ知事は、「今日、上院と下院の議員、ならびにこの法案の支持者らと会い、こちらの意見を述べた」「同性カップルに対しても、宗教的な伝統を守るカップルに対しても、同様にそれぞれに敬意を払い、尊厳を守る必要があり、守らねばならない」と述べている。

リンチ知事が修正法案に署名すれば、全米で同性結婚を合法とする6番目の州となる。同州のほか、コネティカットとメーン、マサチューセッツ、バーモント、アイオワでそれぞれ、同性結婚合法化法案が可決されている。



先日のネットラジオでもお伝えしたニューハンプシャー州のニュースの続報。

オリジナルの同性婚法案は議会を通り、あとは州知事が署名すれば法律になるところだった。だが、州知事は、この法案に、宗教団体などが同性カップルを拒否する権利などを保障するなどした修正を付け加えることを求め、その修正がされるなら署名するが、修正が認められない場合は拒否権を発動すると表明していた。(上のニュースの通り)

修正法案が上院では可決されたが下院で2票差という僅差で、否決されたもようです。

この修正法案は、賛否両論であり、ゲイの議員の一部には、「知事は議会いじめをするべきではない」と反対するものもいた。(共和党スティーブ・バイランコート議員など)同性婚を認めない権利を宗教団体に対して保障することは、ゲイ差別を法律で容認することになるというのである。

同性婚を認めている他の州では、こういう類似の保護条項があるのかないのか?気になりました(多分ないと思うんだけど。誰かご存知だったら教えてください。自分も調べて何かわかったら書きます)

この後、リンチ知事が拒否権を本当に行使するかはまだわからない。それに、拒否権が行使されても、またそれが覆る可能性がある。(バーモント州を見よ!)だから、今回の修正法案が否決されたことをもって即座に「同性婚ムーブメントの後退」とはいえない。

だが、同性婚反対派は大喜びで、「いえー!!!!!リンチ知事!約束通り拒否権を発動しろ!」とやっているし、オンラインの反応からすると、同性婚推進派はショックを受けているように見える。

私自身少しショックを受けている。

個人的な意見では、この修正条項は通してもよかったと思う。いや、むしろ通すべきだった。同性婚推進派が、同性婚反対派の信教の自由まで奪おうとしているわけではないことを示すためにも。同性婚ムーブメント全体からみても、やはりここでニューハンプシャー州でも同性婚が可能になったという流れが欲しかった。

私は、私的な団体や、宗教団体が、同性婚を容認しないことや、アンチゲイのポリシーを持つ自由は、当然保障されるべきだと思う。

私立学校などでの教育についても、他者の人権侵害とならない限りで、基本的には自立性を尊重するべきであると思っている。そういう意味で、「同性愛が罪」という教えを含む教育の自由をもまた保障されるべきである。(もちろん、異なる考え方もありえる。ドイツでは、ナチス的な結社や政党は憲法によって禁止されている)

だが、その学校が、補助金や助成金など何らかの公的援助を受けているなら、そこを通じて、法律による公の支配を及ぼすことも可能だろう。または、公式な学歴として認められる『学校』として認めるためのカリキュラムの認定において、差別的な教育を行っていないことを条件とするとか…、そういう形で間接的に、教育内容の妥当性を担保させる方法があるかもしれない。

うーん。

だが、黒人差別とかについてはどうなってるのかな?例えば「黒人を差別する自由」とかって認められるのか。「有色人種は退学!」というポリシーの私立学校などは存在しているのかな?そういう学校は存在を許されるのか?なんか疑問がいっぱい出てきました。

ちなみに、こんなニュース見つけた。
いい話や。

「差別反対」ストの高校生ら、米TVが「世界一すばらしい人々」と賞賛。 -ナリナリドットコム
http://www.narinari.com/Nd/20090511575.html


平等とか自由というのは口で言うと非常に簡単なのですが、実は難しい。平等とは何か?それを実現するために、一見不平等っぽく見えることをしなければならなかったり(例:アファーマティブアクション) 自由といっても、皆が100%の自由を持つことはできないので、皆がそれぞれの自由を最大限に保障されるためには、皆が少しずつ不自由にならなきゃいけなかったり。(公共の福祉ってやつ)

同性婚の問題も、「結婚する権利」だけにとどまらず、「教育の権利」とか、「宗教上の権利」とか、いろいろな側面が絡んでくるので、むずかしいです。

また少しずつ調べて書きますね!
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