id:Siestaさんに呼びかけられたので答えます。パート2

id:Siestaさんに呼びかけられたので答えます』に対し、id:Siestaさんが、3つの反論と1つの同意について書いてくれました。

http://h.hatena.ne.jp/Siesta/9234070000205672172
http://h.hatena.ne.jp/Siesta/9236532906992931147
http://h.hatena.ne.jp/Siesta/9234087593732363213

ご返信&ご丁寧にコメント貼付けしていただき、ありがとうございます。以下、返答させて頂きますね。

私はid:calibabyさんの主張にほとんど同意できません。


そうですね。私もid:Siestaさんの返答を読んで、id:Siestaさんは私の主張をほとんど(というか全く)理解していないと感じました。

私の反論の要点(1)id:calibabyさんが「議論の本質部分」以外で行ったid:Siestaに対する実存批判を正当化するならば、id:spectre_55さんが「議論の本質部分」以外で行ったid:calibabyさんに対する実存批判をも、id:calibabyさんは正当化しなければならない。


だから、正当化しません。そこについては、自己批判し、取消しますと書きました。私が言っているのは、「議論の本質部分」以外で行った実存批判以外に、どれだけ本質的な批判をしているかだと思いますが。議論と関係ない実存批判(ブスとかレズとか)が批判のコアである場合それは卑怯で無意味であると思うわけです。

また、calibabyさんはこうも回答なさいました。「私は、議論の本質部分において、発言者の実存を持ち出して発言に対する賛成もしくは反対理由とするという戦略はとっていなかった」。これに関しては私には異論があります。calibabyさんは「戦略」という「主観的な意図」の関わってくることばを用いて弁明なさっています。しかし私は、そもそもcalibabyさんが実際にとった行為全般について問うています。すなわち、私はそもそも calibabyさんの「ほんとうはこう言いたかったのだけれど……」という意図を問題にしているのではなく、calibabyさんの“現実に言ったことを”問題にしているのです。

戦略という言葉を使いましたが、客観的にみても、私が現実に行った批判の本質は「発言」に対してなされたものがほとんどであり、「実存」に対してなされた物は少ないと思いますが?私のあなたに対する批判のほとんどが、Siestaハゲ!とか顔がきもい!とかモテないくせに!とかオスバカノンケ!とかそういう実存攻撃で構成されていたならば話は別ですが、客観的に見て私は「議論の本質部分において、発言者の実存を持ち出して発言に対する賛成もしくは反対理由と」していませんよね。

「発言者の実存を持ち出して発言を批判する行為」を「議論の本質部分において」ではなく枝葉の部分で行ったのはなぜですか? そしてそれは正当化される行為だとcalibabyさんはなおも考えますか? 正当化されるとすればどのような根拠が挙げられますか?


正当化はしません。だから自己批判して取消すといってます。

 私は次のように考えます。calibabyさんが自らのその行為を正当化するならば、あなたがspectre_55さんの発言を批判することは決して正当化されません。というのも、今回calibabyさんが批判した対象であるところのspectre_55さんはまさしく「議論の本質部分において」ではなく枝葉の部分において、idページでcalibabyさんに対しその発言をその実存とからめながら批判したからです。


んー、だから正当化しないと言ってるのですがねえ…。ちゃんと読んで頂いているのでしょうか?

ていうか、id:Siestaさんに対して私が言いたいことって、実存批判とかと関係なくないですか?私のid_spectre_55さんへのクソレズ発言批判が、おかしかったからといって、私のid:Siestaさん批判もまたおかしいというふうには論理的につながらない。

言い方を変えると、私がした「(議論の流れの本筋と関係ない)「クソレズ!」発言批判」が、例え、自己矛盾であり、的外れだったとしても、だからといって、id:Siestaさんのわかってなさが正当化されるわけではないと思いますが?

 しかし、ここにいる私がそこにいるcalibabyさんのとある発話によって傷ついた、と申し上げているときに、calibabyさんが自らのその発話について「社会的には暴力性が低い」とおっしゃっても何の意味もありません。それは話をうまい具合にすり替えているだけです。なぜなら、傷ついたのはこの私であって、社会一般のヘテロ男性類型ではないからです。



すり替えもくそも、はじめっから、社会の話をしてるわけです。社会に潜む、異性愛主義の話をしてるわけですよ。個人の感受性の話ははじめっからしてないんだよね。確かに社会は個人の集合体ですが、社会問題としての差別について語る時、個人個人の違いとか、例外を持ち出していたらはじまらないでしょー?

私に言わせれば、現代社会において存在する異性愛主義の話をしている時に「calibabyさんのことばによって傷ついた」とか言って申し立てされること自体、話のすり替えだと感じるわけです。

こんな言い方して申し訳ありませんが、あなた個人が傷ついたのであれば個人的には本当に申し訳ないと思うけど、話の本筋からすると、あなたが傷ついたとか、傷ついていないっていうのは、はっきりいってどうでもいいんです。っていうと、またあなたは傷ついちゃうかもしれませんが、はじめっからそういう個人の話をしてるわけじゃないのは事実なので、そこははっきりさせておかないと!

もちろん、傷つくのは自由です。はっきりいって人は何で傷つくかわかりませんからね。ですが、そのあなた個人が傷ついたということをもって(12の質問でのやり取り自体が)「異性愛者を抑圧」する行為だとか言い出すこと自体がまったくの的はずれだと言いたいわけです。

ていうか、傷ついた!とかいう話なら、私はハイクではじまった一連のやりとりではっきりいってめちゃめちゃ傷ついています。悔しいし、苛立ちを感じるし、傷ついているし、胸が痛くて魂から血が流れているように感じ続けてきました。その自分の痛みを持ち出して「あなたは同性愛者である私を抑圧してる」とか言い出したら堂々巡りでしょ?そんなこといってもはじまらない。だから、私は自分の痛みを持ち出したくないですし、自分の痛みに共感してほしいのではないです。傷ついた!とか痛み!とかそういう話を持ち出すのではなく、もっと冷静に、論理を使って、この社会構造について話そうと私は努力しているのです。

(ただ、個人的には、12の質問のやりとりにおいて、私の発言があなたを結果的に傷つけることがあったとすれば、本当に申し訳ないと思ってます。それについてはこの場を借りて謝罪させていただきます。id:Siestaさん、ごめんなさいでした)

でもね。(あやまったすぐあとに書きたくないんだけど…)

あなたが、個人的に(私の発言などによって)傷ついたことからといって、その傷の痛みは、あなたの異性愛中心主義についての無理解を正当化しないんですよ。これは、あなたの痛みを過小評価しているわけではないですよ。あなたの受けた傷とか痛みの有無と違うフェーズで、あなたが理解していないという事実は変わらず残るのです。

あなたははっきりいって、これまで莫大な時間と文章量をかけて私が訴えているこの社会においてデファクトスタンダードである異性愛中心主義の問題点について全く理解していないと思います。それこそが、私があなたを批判する理由です。

あなたは「唯一の同意点」として以下のように書きます。


私の唯一の同意:id:calibabyさんはこう述べています。「実存なんかいくら違っても、異性愛主義を解体するうえで、マイノリティがマジョリティと連帯できる可能性はあります。」その通りだと私も思います。とはいえ、そのためには私は次のような認識が決して欠かせないと考えています。たびたび繰り返してきましたが、抵抗運動においては本来あらゆる存在がマイノリティであるという認識に立たなければならない。これが私のテーゼです。



この前半部分はよい。でね。あなたのテーゼである

抵抗運動においては本来あらゆる存在がマイノリティであるという認識に立たなければならない。


これもとりあえずは理解します。私も、同性愛/異性愛(あるいは男/女)というカテゴリを固定化し、二項対立構造を保ったまま両者の平等を目指すというのは、違うなとは思っています。そういう意味でここは確かに私とid:Siestaさんのほとんど唯一の同意ポイントです。

ですが、ここで、見過ごしてはいけないのは(そして、おそらく私とid:Siestaさんの認識の大きな違いであると思われるのは)

ヘテロであり、非トランスであり、男性であり、例えば白人の誰かが「マイノリティ」であるということと、例えば、レズビアンであり、女性であり、黒人である誰かが「マイノリティ」というということには、圧倒的な差異があるんですよ。この二つの「マイノリティ」の意味は全く異なるの。

この時に、その差異を無視して、フラットに「あらゆる存在がマイノリティである」と言い切ってしまうことは、重大な何かを見逃すことであり、私は同意しかねます。

☆ ☆ ☆

ところで、id:Siestaさんの文章で、意味がわからないところが一杯あったので以下に書きます。

 ところで上の発言においてcalibabyさんの行ったのは、一般論にもとづいて個人を規定する行為です。しかも、calibabyさんが正しいと信じる一般論にもとづいて、未知の他者を規定する行為です。この行為は、あらゆる差別の実態のなかに見られるはずです。
 たとえばなしをします。あるとき、AがBに対し「一般的に同性愛者とはxxである。ところで、Bよ、おまえは同性愛者か」と問いかけました。Bは、自分は同性愛者だがxxではないと思い、そのように返答しました。しかしAは「一般的に同性愛者はxxなのだから、おまえがxxでないはずがない」と言い返しました。このときBは、自分がxxでないとAに認められるには自分は同性愛者ではないと言わなければならないし、同性愛者ではないと言ってしまったら自らを欺いたことになるのでそうも言えません。こうしてBは、返答したことそのものを後悔し、以降、こうした問いかけをはぐらかすことによって自らの性愛傾向を決定不能にしようとし、同性愛者であるがxxではない自分に悩みつづけることになるでしょう。
 このたとえばなしのようなことを、まさしくあなたは私に対して行っているのです。わかりますか。



すみません。個人を規定なんてしてないのですが。意味がわかりません。あと以下もわかりません。

あなたは以前、はてなブックマークで私の『nodadaさんへの公開書簡2』に対するコメントとして「こういう人はバトラーもきっと誤読してるんでしょうな」とおっしゃいましたが、これこそバトラーがあの著作において重要視した“承認”に関わる問題です。



ここも何をおっしゃっているのか全然わかりません。私の知識および理解力が欠如しているためだと思われますが、もっとわかりやすくおしえていただけますか?

(ところでid:Siestaさんは私の文章は理解していただいているのでしょうか?もしわからない箇所があればわからないと言ってほしいのですが。私は自分なりにできるだけわかりやすく書いているつもりなのですが、どうも、全く書いてることを理解していただいていないような気がします)

あと、以下の部分については、自己批判させていただきます。

 私は、件の議論において、calibabyさんが他者の痛みに何のリアリティも持っていないと繰り返し批判してまいりました。私のその認識はいまも変わっていません。もちろん、私はcalibabyさんに対し「他者の痛みを理解せよ」とは申しません。そうではなく、他者の痛みの存在を否定するかもしくは軽視する者が差別に抗おうという運動をするときその人物はまるで信頼に値しない、と私は考えています。理解は必要ありませんが承認は必要です。MtFである特定一個人の痛みは必ずしも理解されなければならないとはいえないが、その痛みの存在は承認されるべきであって、否定も軽視もされてはならない、というのと同様に。



他者の痛みに何のリアリティも持っていない、ですか…。

なるほど。ご指摘ありがとうございます。私は他者の痛み(例えば、ヘテロ男性である誰かが、確かにこの世に存在する規範から抑圧される痛みなど)をできるかぎり想像しているつもりですが、リアリティを持って理解しているか?と言われれば確かに自信がないですね。

というか、私はどちらかというと、「あなたの痛みを、私はリアリティをもって理解します」式の「共感」めいた態度については非常に猜疑的なんですよ。「共感」を装った一見温情的な態度が、抑圧的/暴力的に働きうることを様々な場面で痛感しているので。誰かから簡単にそのような自分の痛みに対する「リアリティを伴った理解」を示されると疑いを覚えますし、自分も他者の痛みに対してそういう「リアリティをもった理解」なり承認っていうのはできないと半ば諦めているようなところがあります。

なので、私はどちらかというと「共感」ではなく「理性」に訴えるリベレーション活動により興味があるのです。

が、自分自身の態度として「他者の痛みに無関心でよい」というポリシーを採用しているように見えてしまうことは、確かに人からの信頼をなくしますし、リベレーション活動上得策ではないですね。気をつけたいと思います。またこういうことは誰かから指摘を頂かないとわからないことですので、自らを常に戒め精進していきたいと思います。ありがとうございます。
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応答
ありがとうございます。このエントリに対する返答を書きました。これを最後に沈黙いたします。
http://h.hatena.ne.jp/Siesta/9234281114711093497
http://h.hatena.ne.jp/Siesta/9234281115393656721
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  • 2009/06/08
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