父親の話 4 -カムアウト-

父親の話 1
父親の話 2
父親の話 3 -「気持ちよさ」と「正しさ」-

の続きです。

前回までのあらすじ。
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幼い時に超左翼だったはずの父親がいつの間にか右翼になっていたorz
ゆうちゃんは驚き「結局人は“気持ちよさによって転向するんだな~」と何かを悟った気になった。
そんなある日。

当時、実家暮らしだった私は、家の中をハサミを探してうろうろしていたのですが、父親の部屋の机の上にてハサミを発見!同時に手に持っていた雑誌を父親の机の上に置き忘れてしまったのですね。

その雑誌とは…。

カーミラ。

カーミラ Vol. 4 女の子と女の子のためのエロチックブック
カーミラ編集部
ポット出版
売り上げランキング: 11849
おすすめ度の平均: 4.5
4 面白かった♪
4 お勉強になりました
4 カーミラシリーズではじめて買いました。
5 マジでよかったです!!
5 特集に興奮!


当時既に、彼女もできてすっかりレズレズしい生活を送っていた私はこともあろうに、レズビアン雑誌を父親の机の上に放置してしまったのです。

しかも、このカーミラ。単なるレズビアン雑誌だと思ったら大間違いっす

アマゾンの紹介文によれば…

ステキな彼女との一夜限りのラブロマンスにも、愛する彼女との打ち解け会ったセックスにも、重要なカギを握っているのは…貴女のマ★コです。
メンタルな部分は個人の問題として解決していただくとして、今回の
Carmillaは、あなたのパートナーに愛されるマ★コを造り上げるためのガイドをさせていただきます。
狭いようで案外奥深い恥丘の歩き方、Carmillaでお勉強しちゃいましょう♪



(恥)かくもまあ、素晴らしい、私が愛読していた雑誌だったのだが、それを父親の机の上に置き忘れるとかどんだけbag$(■*#(▼!@)+$$%%

そんなことも忘れ、鼻歌まじりにバイトに向かっていると、携帯の着信が。出ると、母親が、地獄の底から絞り出しているような声で「…見たわよ。なんなのあの雑誌」というではないか。

「…や、やっばい…」

速攻携帯を切り、自転車鬼こぎしながら、涙目で彼女に電話。

「聞いて!やばい、両親にバ・レ・た!」

とりあえずバイト先に行くと「どうしたの?死にそうな顔してるよ」と言われ、顔面蒼白なまま彼女の家に避難。

プチ家出状態となりました。

うちの家庭は、典型的な都会のインテリ中流家庭。まあ、影ではいろいろあったものの(笑)、基本的に私も従順ないい子として育ち、家庭内暴力とか、家出とか、無断外泊とか、あんまりないって感じだったのね。その時までは。まあ、小さいいざこざはあったけど、大したことはなかったわけよ。

で、とにかく、彼女の家に泊まっている間は、とにかく気が重くて、しかたなかった。「レズだってバレた!」というより「カーミラ(いわばエロ本)が親に見られた」っていう衝撃の方が大きかったかも。あと、今現在連絡なしで彼女の家に泊まっていることの罪悪感っていうのもものすごかった。←ヘタレ。

当時の彼女とかは、結構ヤンキー系で、そんな私のびびりとか罪悪感自体をあんまり理解してなかった気もするが、とりあえず彼女の元で身を潜め、数日後、バイトへ向かう前に一旦家に戻ることにした。

とにかく気まずくってね。しら~んって感じで、戻って、黙って自分の部屋行こうとしたら、台所で母親が

「あっ?戻ってきた?」

みたいな感じで、ばたばたしてるのを感じた。

その瞬間「あ、心配しててくれたのかな」とか思ったけど、でもそれどころじゃなくて、頭の中は「レズがバレた、レズがバレた」で一杯で、知らん顔しようとしてた。

母親が出てきて

「あーあ、もう…。お父さん心配してたんだから、戻ってきたっていいなさい」

と言われた。

その段階でも、私はレズってことに何か言われるかもって頭がいっぱいだったけど、そのことについては何も言われなかったのでちょっとほっとしたし、驚いてた気もする。

仕方なく、父親の部屋に行ったら、父親も

「おおお、戻ってきたか。よしよし」

みたいな感じでちょっと取り乱してた。で、私はその段階で、もう「カムアウトするしかない」って思ってた。カムアウトもくそも、もうバレてるんだし、そのことを絶対何か言われるだろうから、もう自分から言うしかないって。


で、父親に向かって半泣きで、「お父さん、あのね、私ね…」と言いかけた。

すると父親は、私の言葉を遮るように頷きながら「うん、いい、いい」といってきて、私をハグしやがった。ちなみにハグはアメリカでは一般的だが、日本の家庭は一般的ではないと思う。私の家庭でもハグする習慣なんてなかったし、父親にハグされたのは、ずーっと記憶にないくらい昔のことだったし、思春期をすぎた私はずっと「パパこっち見ないで。パパ触らないで!的な態度で父親に接してきていたのかもしれない。

でも、その時私は泣きながら、言葉ではあらわせない安堵感を覚えていた。受け入れられた、っていう感じっていうのかな。父親はハグをやめると、なぜかサイフから5000円札を取り出して「ほら、お小遣い」といってくれた。

意味わからんわな。

ていうか、私は既に大学生だったし、バイトもしてたし、父親から小遣いなんて、これまた長いこともらってなかった。でも、私はありがとといって5000円を受け取り、自分の部屋に戻った。

なんだか、すごーくすっきりした気分だった。

これが、私の父親ー政治的に極端で、気持ちいいものいいにすーぐ左右されちゃう、私にとって一番身近なヘテロ男性ーへのカムアウトのお話でした。

これ、カムアウトって言えるのか?って感じだけどね。

ちなみに、両親とはこれ以来、直接的なセクシャリティの話は全くしていません。「カレシいるのか?」的なことは一度も聞いてこないし、結婚への期待も口にしない。もともと恋愛の話や性の話をオープンにする家庭ではなかったし、私もいちいち言いたくない。

でも、彼らは私のセクシャリティを知っているし、サポートしてくれてる、っていうのを感じる。(尾辻さんの立候補の時などに、母親の態度から感じた←これについてはいずれ書きます)

さすがに、「私は、レズビアンの娘を愛しています」っていうプラカードを持って一緒にパレードを歩いてくれるとは思わないが、もしも日本でProp 8みたいな住民投票が行われたらきっと私のことを思い浮かべて「ノー」と投票してくれるはず。

…なんか、「結局アタシは両親に愛されて育った甘ちゃんです」っていうのを書いてるだけような気もしてきた(汗)ま、確かにこうやって両親のことを書けること自体、恵まれているよな~。と今改めて実感。ありがたいことです。ま、今遠くにいるから素直にこう思えるのであって、近くにいたら、また話は全く別なんだけどね(疲れるので詳しくは書きません)。でも、ありがとう、お父さん、お母さん!

とにかく、そんな感じで、私の父親シリーズはひとまず終了です。

今日のエピソードは、以前ラジオでお話したものだったのですが、ブログにも書いておこうと思ってポストしました。
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comment

脱糞カミングアウトRe: 父親の話 4 -カムアウト-
誰彼かまわず、人前で脱糞カミングアウトしてしまう
ゲイリブみたいな屁タレは
犬猫でも親や友人のまえでも、迷惑も考えずに
臭い糞を垂れ流して、いきなりスカトロプレー好きをカミングアウトしちゃうんでしょうね?w
それも、第三者が臭いからやめてというのも聞かず
空気も読めず「羨ましいんでしょう」なんて、恥も外聞もなく自分勝手に脱糞しちゃうの。
そもそも、人前で脱糞カミングアウトできる友達もいないのかしら? なんて、開き直ったりして。
ますます友達からも同僚からも 「危ない、空気の読めない、おバカちゃん」なんて
まるで、社会の吐きだめのゲイリブのように見なされても平気のへいざ。
人前でも脱糞して下痢便一緒に垂れ流すことができる友達を見つけるところから始めたらどう?
なんて、相変わらずゲイリブみたいに開き直って、公道に糞をまき散らして迷惑をかけるの
相手の事をいたわるフリして自分を欺き続けていいの? なんて、
相手が目の前で脱糞されて嫌がってるのに自分勝手に脱糞してしまうゲイリブ。
まあ、ゲイリブ活動がウンコカミングアウトが大事な活動だと思えるなら
一生黙って脱糞カムアウトしまくって
社会のつまはじきのゲイリブみたいになりなさいな。

恥ずかしいことないの、相手が嫌がっても関係なく 脱糞カムアウトすれば脳内お花畑になれるし
ゲイリブの脱糞はくさくて、いいコヤシになるかも?ならないわ

脱糞だ


  • 2009/09/05
  • るる
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Re: 父親の話 4 -カムアウト-
5000円…のくだりでぐっときた。お父さん戸惑ってたんですね。でもちゃんと「正しさ」を選んだ。やっぱりリベラルです。
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