DJシンカワのイベントで処女のキリンに出会うっていうウェブ短編小説の思い出

ネットでも本でもいいけど、文章の魅力には二種類ある。
一つは書いてある内容。情報としてどうかとか、考え方が勉強になるってとこ。

もう一つは、その書き方とか、スタイルっていうのかな、文体、センス。それにどうしょーもなく惹かれるときがある。何を書くかっていうよりも、どう書くか。そういうところで魅力的な文章っていうのは、読んでてほれぼれする。

私にとってこの二つはほっとんど別物で、文章自体に惚れる場合は、その書いてある内容は結構めちゃくちゃだったりする。例えば、「君が前の彼氏としたキスの回数なんて俺が3日でぬいてやるぜ」的な物言いが、私はわりかし好きだったりするのだが(恥)(←そしてこれが好きだということを書くことに対して今かーなーりためらいを覚えた)。

大抵そういう文章は読んで勉強になるもんでもないし、むしろなんかフェミ的な目線で向けると、なんだかなあという批判が可能なものも多いと思うのだが、私は文体が好きなった場合そこに対してポリティカリー・コレクトネスを求めたりすることはあんまりない。あとストーリーとしてどうかっていうことも全然気にしない。ああ、まあストーリーも多少気にするし、ポリティカリー・コレクトネスがあった方がそりゃもっと好きにはなるが。その文章自体が快楽かどうか、っていうのを見る時には、意味内容は関係ない。あくまで文章自体が持っているエロス。てか快楽。そういう視点を重視して文章を消費する。

そういう意味で、ネット上でかつて出会った本当に好きな文章は、本当に数えるほどしかないのだけど、今日はそのうちの一つを紹介する。

8年くらい前に見たのかな。

そこはテキスト系と呼ばれるジャンルのサイトで、当時テキスト系サイトの中では結構大手で有名だったはず。覚えてないけど、たぶんREAD ME!とかにも参加してたんじゃないかなあ?

そのサイトは日記と、創作系テキストが中心コンテンツとなってた。その中の一つに、男の子が、DJシンカワのイベントで知り合ったキリンっていう名前の家出してるちっくな地方からきた女の子と知り合って、ホテルにいき、セックスしようとするが、うまくできず、実は女の子は処女で…という短編小説があった。

それを読んだ時、ものすごーい衝撃だった。ちょっと村上春樹チックなのだが、鮮やかで、リアルで、軽くて、うまかった。「なんかコイツはすげえ」って感じたね。当時私がクラブにハマってた処女だったのでリアルに感じただけかもしれんが(笑)リアルだった。ストーリーが、じゃなくて、書き方が。うまかった。

私がこのブログでたまに書くWest Hollywoodを舞台にした日記なのか妄想なのかわからん系の短編小説は…書く時いつも頭のどこかで、無意識にあれを真似てるかもしれないね。それくらい鮮烈だった。他のも全部よかった。

そのサイトの題名も管理人の名前も覚えていない。てか、正直、その人のサイトは何回かしか見たことがなくて、決して愛読者ではなかったから、名前を聞いても思い出せないと思う。

だが、彼の書くテキストが心臓につきささってくる感じに「やられた」ってうちひしがれた。今思えばなんで「負けた」とか感じるのか謎だし、そういうことを考える必要なんて全然ないんだけど。彼は職業作家じゃなく、単にウェブで発表してるだけで、そういう意味では私も同じ立場だったので、余計嫉妬したのかもしれない。

その人は確か学生ではなくて既に社会人だったと思う。今は何をしてるのかわからないが、元気だとしたら、きっとどっかでまた面白いブログを書いてるに違いない。

私はいつかまた彼の文章に巡り会えるだろうか?

そんなことを考えながら今日もネットサーフする。

20090531165440

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