アップルトゥーアップル

夜、パーティのあとレズビアン・アタック(毎月場所を決めて、ストレートの場所にレズビアンが押し掛けてレズビアンぽい場所にしてしまえというイベント)に行こうと思ってたけど、パーティにつくのが非常に遅くなったので、結局ハウスパーティに真夜中すぎまでいた。疲れたわ。

今日初めてやったパーティゲームを紹介する。

アップルトゥーアップルというカードゲームで日本語版もあるらしい。連想ゲームににたゲームで、勝ち負けがさほどシビアではないが、アメリカのカルチャーや語彙に強くないと面白くない。プラス、ノリというか、どのカードが「ウケる」かを考えたりもしなきゃ行けないので結構外国人にとってはレベル高い。

なぜか異常な人気のスクラブルもそうだが、言葉遊び系のゲームはぶっちゃけキツい。

私は、スクラブルが原因で、アメリカにきて初めてちゃんとつきあった彼女と別れた。いや、それだけが原因じゃないのだが、直接のきっかけはスクラブルだった。彼女はスクラブルが大好きで、ミニチュアのスクラブルゲームを持ち歩くくらい好きだった。私も彼女も負けず嫌い。でも、スクラブルは手もとにあるアルファベットのカードを使って、いかに長い単語を作るかというゲームであり、外国人と、その言語が母国語の人やったら全然相手にならないほど、外国人は不利。私は、辞書を使わせて!といって辞書を使わせてもらってたが、それでも無理だった。てか辞書って単語がわかってるときは便利だけど、例えばSOGKJEIYの中から以下に長い単語を作るか?って時には助けにならんだろ。だからどんどん私は負けて行って不機嫌になり、それをごまかすように「ねえ、これはフェアじゃないよ!私は第二外国語でプレイしてるんだから、あなたはスペイン語でやりなよ!」と言った。私はほんの愚痴のつもりで言ったのだが、彼女にとってはカチンと来たらしい。英語で「フェアじゃない」っていうのはなんかすごい強い意味がある。「ズルしてる」みたいな、なんかよくない意味があるらしい。元カノはぷちーんって切れて(まあそこに至るまでにいろいろあったのもあるが)「フェアじゃない?フェアじゃないって何が????私はあなたに辞書も使わせてる!!スクラブルは私の大好きなゲームで私はあなたとよい時間を過ごしたかったのに、今日はスペシャルな日だったのになぜあなたはぶちこわしにするの!」みたくなって大げんかになった。私はそんなに深い意味で言ったわけじゃなかったのに、驚くほど大きな問題になってしまい。結局別れた。もちろん別れはその前からもめ事がいろいろあり、その後にもいろいろあったのだが、…と今書いてて、それがまだ今でも結構心に痛みをもたらすことに驚く。3年以上前なんだけどね。まだ、その思い出は私の心を痛める。

それ以来、アメリカで、英語に基づいたゲームとかをやるとき、いつもこのスクラブルの事件を思い出す。なんだっけな。忘れちゃったけど、いろいろあるんだよ。あの~。連想ゲームみたいの。いくつ思いついた方が勝ち!みたいのとか。単にUNOとか、ジェンガとかだったらいいけど、言語に関係するゲームやるとき、いつも思い出す。私の失敗を。

今日も思い出していた。

青りんごカードの意味がよくわからなくて、ディスクリプションを読む時。赤りんごカードに書かれている人名がよくわかんなくて途方にくれちゃう時。もちろん、下に簡単なディスクリプションは書いてあるんだけどね。あからさまに不機嫌になったりはしないし、にこにこしてるから、私の心にかすかな波が立っていることには誰も気づかないけど。私はなるべくそういうシチュエーションに自分を置かないようにしている。

私は、彼女との別れからまだ完全にget overしてないのかなーと思う時がある。それは、彼女のことがまだ好きとかそういう意味ではない。彼女との諍いの多くはコミュニケーションのやり方の違いに基づくものであった。彼女と別れてしまったことは「アメリカになじめない自分」の象徴であって、その挫折感を今でも引きずってるということだ。というか、引きずってるわけじゃないんだけど、「アメリカのカルチャーを自分は理解してないなー」と感じた時に、それが元カノの思い出と一緒にフラッシュ・バックするという感じ。

元カノは不思議なくらいWeHoに来ないタイプで、1年に一度くらいしか見かけないし、別れてしばらくして大げんかしてから、喋ったことは一度もない。ていうか今目の前に彼女が現れたら普通に話せるかどうか怪しいほどだ。想像するだけで苦しい。だが私は本当は彼女に会って変わった自分を見てもらいたいのかなと思う時がある。彼女とまたつながりを持ちたいわけではない。彼女がその後に消えてしまっても全然構わないし、別によりを戻したいとか友達になりたいわけでは全くない。私はただ、彼女の中での私が「あの時の私」のままで止まっていることが許せないのだ。彼女と今会って話して、彼女の中に存在する「あの時の私」を消したい。そうじゃなければ「あの時の私」はいつまでも、そこに存在して、片言の英語で、恨みがましい視線で私を苦しめると思う。

私は、アップルトゥーアップルでなかなか検討した。青りんごカードを結構集めた。それはアップルトゥーアップルが、スクラブルほど勝ち負けに焦点を置いた厳密なゲームではないせいもあっただろう。だけど…。私は自分に言い聞かせた。私はもう「あの時の私」じゃないんだ。
関連記事
スポンサーサイト

comment

comment form
公開設定

trackback


→ この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。