私の好きな瞬間

目を合わせた
その瞬間から
わかる

私たちは笑いあい
握手して
自己紹介をする

何をしてるの?
どこからきたの?

とりとめのない会話。

でも私たちにはわかる
この大勢のなかで私たちだけが違う種類の会話をしていることを

お互いがお互いに興味があることを

不思議だ
第六感?
テレパシー?

理由はない
理由はいらない

私たちは動物


私たちは
そっと
お互いに触れる
冗談めかして
はじめは少しだけ

それから安心して
もっと大胆に

肘でつっつき
背中を叩く

人ごみの中
移動しながら

何気ないふりで
手をひく
指をからめる
指で
てのひらをひっかく
からかうように
さそうように

私たちは視線で会話する
言葉はいらない

鼻をこすりつけ
耳に息をふきかけあい
髪の毛の匂いをかぎ
見つめ合いながら指を愛撫しあう

少しずつ、ふたりの体は熱くなる
吐息で窓が曇る

まるで高校生みたいだ

太ももをかきむしり
さぐりあてる
歓喜と
興奮
どっとおしよせてきて
頭が真白になる。

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