瓜田純士の件:牛丼を投げつけたゲイが友達で「ふざけてただけ」だというのは本当か?とか、そういうことが問題なんじゃないよね

俳優の瓜田純士がブログに、吉野家においてゲイカップルに対して暴力を振るったという記述をし、話題を読んでいる(事態をご存知ない方は、本エントリを読み進める前に、以下の記事などに目を通して概要をつかんで欲しい)。

【牛丼男瓜田純士まとめ】ヘイトクライム/ヘイトスピーチとその放置は許さない!
http://www35.atwiki.jp/urita/

イケメン俳優が吉野家で乱闘! 客にブチギレてビンタ(ライブドアニュース)
http://news.livedoor.com/article/detail/5004268/

『吉野家』で同性愛者をビンタしたイケメン俳優がブログで弁明を掲載(ライブドアニュース)
http://news.livedoor.com/topics/detail/5005345/

俳優の瓜田純士、吉野家で同性愛者に暴力をふるったとブログで告白(みやきち日記)
http://d.hatena.ne.jp/miyakichi/20100913/p1

akaboshiコラム047●芸能人が公式ブログで、これを書けちゃうの!?
http://akaboshi07.blog44.fc2.com/blog-entry-2281.html

「ゲイがキモいから牛丼投げつけてビンタしてやったぜ!!」→大炎上(togetter)
http://togetter.com/li/49858
■瓜田氏の言動について

今回ブログに書かれた犯罪行為が事実であらば、立派な傷害事件、しかも差別がその下敷きとしてあるヘイトクライムであり許せないのは当然です。これが事実なのであれば、しかるべき刑事罰を受けるべきである。また、仮に、事実でなかったとしても、あのようなブログへの記載をすること自体がヘイトスピーチであり、許されない。

実際、この記載についてはフィクションではないかという説があった。また、瓜田氏自身、吉野家に謝罪に行っていることから暴力沙汰自体は事実であるといても、ゲイに対してのヘイトクライム、という部分については、本人が「ゲイカップルとは友人であり、ふざけていただけだ」という趣旨の弁明を後日ブログに掲載しています。つまり、本当にヘイトクライムがあったのかどうか。この事実関係については、今でも私たちにはわからない状況。ですから、ネット上でも、「まずは事実関係の調査を」という声が目立つ。

ただ、私は、この件が、仮に今回の件がフィクションであったり、瓜田氏が、見知らぬゲイカップルをゲイだという理由で「襲撃」したのでないとしても、「ヘイトスピーチ垂れ流し」という意味で、今回の事件は充分問題であると思っている。

これがフィクションであったとしても、瓜田氏は本当はゲイの友達が多いのだとしても、彼と一緒に牛丼を食べていた「ゲイの友達」が、瓜田氏の行為や、瓜田氏のブログの内容を「許容」していたとしても。そういうことははっきりいって、今回の問題にとって、ほとんど関係ない。問題となったブログエントリを客観的に読めば、「ホモ」や「ゲイ」というセクシャリティを原因として、暴力行為を振るったことを正当化するヘイトスピーチに他ならない。私はその発言自体を問題にしたいし、その発言への寛容さ自体を問題にしたい。

「相手がホモとか関係なく、暴力はよくない」的な意見も耳にしたが、瓜田氏があれだけ明確に「ホモ」「ゲイ」であることを暴力の原因にあげている以上、これは紛れもなくホモフォビアに基づくヘイトクライム/ヘイトスピーチであり、差別問題。むしろ、この件について、「ホモとか関係なく」とむやみに一般化するのは、ホモフォビアの過小評価であり、それ自体が一種のホモフォビア。また、今回の犯罪自体が実際に起ったかどうかはべつとしても、このヘイトクライムをこのように武勇伝としてブログに書くことが許され、「さすが!」という賞賛するようなコメントすらついてしまっているような状況が存在している事実。これをホモフォビックと呼ばずしてなんと呼ぶのか差別やホモフォビアは、「ゲイを殺したい/殴りたい」という形のみで現れるのではない。明らかな差別的言説を「ネタ」であるからと放置し、許容すること自体が立派な差別なのだ。

実際、今回の件についても、「ネット上で反応しても(アウトロー的なイメージで売っている)瓜田を喜ばせるだけ」「どうせネタ。ネタにマジレス、カッコ悪い」的な意見も見かけるが、私は「ネタ」を生ぬるくスルーしつづけるような状況こそが差別だとおもうし、そういう空気自体に抵抗したい。

だからこの件をスルーしたくなかった。

■吉野家に対して

今回の暴力事件の舞台として明記されている吉野家に対しては以下の問い合わせをした。

1)この事件に関する事実関係の把握の確認

瓜田氏のブログに書かれた「吉野家の対応」というのが事実であるかわからない以上、この瓜田氏のブログだけを元に、吉野家の対応(警察への非通報、割引券を渡したetc.)についてとやかく言うことはできない。ただ、吉野家が、顧客の安全を重視する企業であるなら、店内で行われたとする犯罪行為自慢を軽視せずし、事実関係の調査に乗り出すべき。

2)また、この件とは関係なく、吉野家は、一般的に、顧客の性別、セクシャリティなどが原因で振るわれるこのような暴力に対し、どのようなポリシーを持っているのか?差別意識に基づいた暴力事件に対する吉野家の取り組み方、今後の対策などは?

吉野家が、店内で行われるこのようなヘイトクライムを放置するのだとしたら、このように恐ろしいことはない。吉野家は「うまい、やすい、はやい」のかもしれないが、突然殴られる可能性があるような「あぶない店」だとしたら、そんな店に誰がいくのか?上で書いたように、このような吉野家の評判にとって致命的ともなりかねない内容がネットで流布している以上、彼らがこれを調査し、事実関係を発表するべきなのは当然だが、このケースに限らず、一般的な差別に基づく暴力事件への取り組み方が知りたい。吉野家に限らず、レストランは、民族/性別/セクシャリティにかかわらず、全ての人が身の危険を感じず、安心して食事を楽しめる場所であってほしい。そのための「安全策」を講じることは、外食産業にとっては、食材の安全に気を使うことと同様、最低ラインの義務ではないか?

■Amebaブログに対して

また私は、Amebaブログのお問い合わせフォームから、同ブログの記載内容についての抗議メッセージを送付した。

初めに確認しておくけど、私は一般的に、ブログサービス提供事業者が、メンバーのブログの記載内容に責任を持つべきだとか、差別的言説が掲載されないような「検閲」をするべきだとは思ってない。ただ、Amebaブログは自主的に利用規約を制定しており、実際多くの記事を規約違反であるとして削除しています。瓜田氏のブログの記述はこれ自体がAmebaブログの利用規約に違反するように私には思えます。しかし、Amebaブログが、企業として「そうではない(つまり、瓜田氏のブログの記載内容は傷害などの犯罪行為を肯定、助長するものではなく、差別的ではない)」と判断した上で、掲載を続けているのであれば、これは、問題だと思い、そちらを確認する趣旨でメッセージを送った。

また、瓜田氏のブログは、芸能人の公式ブログという形で、一般ブログより厚い管理におかれているのであるのだから、なおさら、それを放置しているAmebaの管理責任はより強く問われるはず。

私は、今回サイバーエージェントへの要望メールにおいて、当該エントリが利用規約に違反していることを指摘しましたが、究極的には、この問題は瓜田氏の当該エントリを削除すれば終わる問題ではない。また、今後言葉狩り的に各種マイノリティに対する差別的な発言を「検閲」してほしいと思って意見メールを出したわけでもありません。

吉野家やサイバーエージェントに限らず、私は企業に対して、外部からの抗議の度に、そのケース「のみ」に場当たり的に対処するのではなく、ヘイトスピーチ/ヘイトクライム/更には社内での多様性促進なども含めた差別禁止施策について主体的に考え、対策を考えてほしいと思っています。CSR(企業の社会的責任)という概念が登場して久しいが、「顧客の安全をどう守るか」「差別に対してどう対処するか」というのは、それの一環である。今回は、たまたまゲイカップルに対する差別的言説として問題化したけど、これらの問題は、例えば別の種類の少数者についても問題になりえること。

それらの差別問題に企業が積極的に取り組んでいくようになれば、その姿勢の表れとして、結果的に、例えばAmebaブログであれば、「公式サイト」での差別的な表現の放置がなくなったりするかもしれない。また、他の企業にも共通するものとしては、社内における「差別禁止ポリシー」が制定されたり、社内においての研修プログラムに多様性への理解を促進するメニューがはいる、などの変化が現れるのではないか。

それらの「変化」を目にするためには、私たちこそが、企業をそのような視点で評価し、フィードバックを与えていくことが必要不可欠。以下に抗議の窓口となりそうな連絡先をあげておくので、是非活用してほしい。また、企業へのメッセージを届ける以外にも、ブログ、Twitter、mixiに書いたり、メディアへの投書、政治家への働きかけ、まとめサイトを作る、ウェブ魚拓を取っておく、納得行くまで当該企業をボイコットする…などやれることはいろいろあると思う。自分でも何ができるか今考えている。

吉野家 お客様相談室 0120-69-5114(受付時間 9:00~17:00)
吉野家 お問い合わせフォーム
http://www.yoshinoya.com/faq/form/index.html

アメーバお問い合わせフォーム
http://helps.ameba.jp/inquiry.html

瓜田純士所属事務所サムライム 03-5114-0775
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  • 2010/09/18
ボイコットを勧め、唆すとは!
まるで、手口が抗議活動を飯の種にしてるゲイリブと同類ですよ。
  • 2010/12/10
  • まりえ
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