ロサンゼルスB級観光案内 (9) 今夜が食べ頃のアボカドを選んでくれるスーパー

今日、嬉しいことがあった。

avocado
仕事の帰り、もう食材がなかったし、特にアボカドが食べたくて、スーパーマーケットに寄った。普段はネットに何個か入っている緑っぽいアボカドを買うけど、今日はすぐにでもアボカドが食べたい気分だったので、もう真っ黒に熟しているバラ売りの「完熟アボカド」にした。

他にも、バナナにヨーグルトにベーコンに卵。ミルクにトマトに……・いろいろバスケットに入れてレジに行くと、お兄さんが「このアボカド、柔らかすぎる。熟れすぎてるよ」と言うではないか。アボカドってちょっと押してみた時、少しだけ柔らかく感じるのが食べ頃っていうんだけど、それがなかなか難しいんだよね。

お兄さんはカッターでさっとアボカドをカットして見せてくれた。確かに中がちょっと一部茶色くなってる。

お兄さんは、側にいた年配のスタッフに「いいアボカド選びなおして!」と頼んでくれた。
兄「アボカド、今夜食べたいの?」
私「そう」
兄「おーい!彼女、今夜食べたいんだって!今夜食べごろの、よろしく!」

年配スタッフは一つ一つアボカドを触ってちょうどよさそうなのを持ってきてくれた。レジのお兄さんもそのアボカドを触って「うん、ちょうどいい。でも握っちゃだめだよ!」とOKサイン。

年配のスタッフはレジのお兄さんに対して「この分は無料にしてあげて」というではないか。え、でも。アボカド普通にもらうし。それにもうお会計終わってしまっていたのでいいよいいよ。と思っていたら、レジのお兄さんは「じゃあ今度ね。僕の名前を出して。ジョンがただでアボカドをくれるっていったって言ってね」というではないか。

なんだかとっても嬉しくなって、やっぱり、この店で買い物するの好きだーって改めて思ったし、前からお気に入りだったこの店のことを改めてブログに書こう!と心に決めて家に帰ってきた。

アボカド一個1ドルちょっと。別に無料でアボカドを貰おうとは思わないし、それが嬉しいわけじゃない。多分柔らかすぎるアボカドを棚に置き続けていたことをミスだと捉えた上でのサービス・オファーなんだと思う。けど、なんかほっこりしました。

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このお店の名前は「Trader Joe's」(通常トレジョー)。60年代にジョーさんっていう人が、LA郊外の町パサデナではじめたマーケットが今では全米で約400店舗近くに広がっている。オーガニック系が強いとか、値段がめちゃめちゃお手頃とか、好きな理由はいろいろあるけど、私はここの雰囲気が大好きなんだよね

トレジョーに一歩足を踏み入れると、手書きの壁画みたいのとかででーんって感じのデコレーションがめっちゃ目立つ。楽しくなる★そのアートもすごく「地元密着」な感じで気取ってなくてリラックスできる近所の通りの名前とか、学校の名前とかが大きく書いてあって、地元住民としてはすごく地元LOVEな気持ちを掻き立てられるのー♪

Trader Joe's

Trader Joe's

Trader Joe's

あと品物もほとんどがトレジョーのプライベートレーベルで作られている(一部はブランドレーベル)。独特のデザインがすごく可愛いー。お菓子とか、エコバッグとかも可愛いのでよく日本のおみやげにしてます。OEMで売れるやつだけ入れてるから、品物のディスコンテニューが多いのが特徴(ダイソーと似てるかも?)だし、値段安いから多分ベンダー側は大変だと思う。

あとは、野菜の品揃えは残念ながら悪く、新鮮なものはあまり置いていない。洗って切って袋詰めされたものが中心。だから、考えてみたらここでアボカドを買おうっていうのが間違いだったのかもしれない。

トレジョーの店員さんは、皆お揃いのハワイアンシャツを着ていてフレンドリー!このシャツ欲しいなーっていつも思うんだけど、売ってないみたい。お客さんが着てお店に来たら紛らわしいもんね。

今の家に引っ越して約5年になるけど、当時からずーっと働いているスタッフが何人もいる。しかもお会計とか店内で顔を合わせるたびに「調子はどう?」とか「今日は遅かったね!」とか「最近見かけなかったねー」とか話しかけてくれるし、私の仕事のこととかも知っていてくれるのだー。私も仲いいスタッフがいて、お互いどこ出身とか何を習い事してるとか知ってたりする。単なるスーパーの店員なのにこんなに知ってるなんて、そうそうなくない?大体私もレジ並ぶ時、知り合いの人のところに並びたいと思うし、そこでちょっとした会話をするのが楽しいだったりする。今日のアボカドのお兄さんのことは覚えていないし、多分初めてあたったと思うけど、それでもこんなによく対応してくれるっていうのは、やっぱりトレジョーの雰囲気だと思うのねー。

アメリカスーパーどこでもがこうやってフレンドリーなわけじゃないと思うもん。

私はどっちかというとシャイで、どこかの店の「常連客」になったりするのがわりかし苦手。機械的に接してもらったほうが楽だったりするし、こんなふうに店の人と軽口を交わすのは珍しい。でもトレジョーだと結構それが心地いいし、やっぱり何か嬉しいんだよね。

あと、トレジョーの店舗は一つ一つ結構小さくて「地元のお店」っぽいイメージを演出することには成功してるけど、実際には巨大な企業であって、ローカル店の経営を圧迫してきたと思うし、包装が過剰だとか、シーフードなどの資源の買い付けについての態度を批判され、グリーンピースの抗議を受けたりもしている。何もかもが素晴らしい夢の様なお店!っていうわけじゃない。だから実は企業としては支持するべきなのかよくわからない。でも他のスーパーマーケットと比べた時のビート感というか、サブカル感みたいのがめちゃくちゃ好きなんだよね。

最近アメリカでは、セルフチェックアウトの無人のレジの店が増えてて、ホームデポとかラルフスもそうだし、数年前うちの近所にもセルフチェックアウトのスーパーマーケットが出来た。そこはトレジョーより遅くまで開いているし、ポイントバックシステムがあったり、「ヤクルト」が売ってる(!)とかいうこともあって、そこで買い物をすることもある。これからレジ打ちとかはどんどん自動化されてくだろうし、トレジョーもいつかコスト削減とかでそうなるのかもしれない。もしかしたら将来、レジの人と笑ったり世間話をするようなタイプの小売店は全滅するのかもしれない。そういう変化っていうのは、個人の願いとか感傷を超えて、起こるときにはもうどうしようもなく、どどーっと押し寄せてくるものだと思う。

でもそんな時にも、私はかつてお店の店頭で感じた嬉しさとか暖かさっていうのをずっと忘れないでいるだろうしし、それを懐かしいと思うだろう。
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