ソチオリンピック代表に選ばれなかった長洲未来とアメリカのレイシズム #MiraiEarnedIt

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Source:http://www.teamusa.org/Road-to-Sochi-2014/Features/2014/January/12/Meet-The-2014-US-Olympic-Figure-Skating-Team

アメリカでソチ五輪のフィギュアスケート代表が発表された。全米選手権で一位のグレーシー・ゴールドと二位のポリーナ・エドムンズに続く三人めには二回も転倒し、オリンピックでメダルを狙うためには不可欠だと言われている「3回転-3回転コンビネーションジャンプ」を一度も飛べなかったアシュリ・ワグナーが選ばれた。全米選手権で三位だった長洲未来は今回の候補の中で唯一オリンピックを体験(バンクーバー大会で四位)しているにも関わらず選ばれなかった。

日本の報道では、ワグナーの選考は「昨年の選考対象大会での実績を評価され」たためとされているが、アメリカのメディアではこの奥にはレイシズムと、オリンピックの商業主義が関係しているとの批判が沸き起こっている。

フィギュアスケートオリンピック選考については、日本でも高橋大輔の選出を巡って話題になっていたようだが、アメリカではそれに人種の問題が絡んで、より大きな問題になっている。
アメリカで女子フィギュアスケートはテレビ放映でとても人気がある種目だが、成績は最近振るわない。二〇一〇年には、アメリカフィギュアスケートで一つもメダルをとれなかった。女子フィギュアスケートは二〇〇六年以来メダルをとれていない。

そこで、アメリカフィギュアスケート協会やメディアは、人気を維持するために、演技の技術力や美しさよりも「ライバル関係」というストーリーを強調することで、視聴者の興味を引きつけようとしてきた

古くは一九九四年のケリガン対ハーディングやミシェル・クワン対タラ・リピンスキー。メディアはこれでもかというくらい対決構図を強調して報道した。今回は「グレーシー・ゴールド対アシュリー・ワグナー」というストーリーが強調されるのだろう。この二人のライバル構図はUSA TodayYahoo!ニュースなどで見られていた。

また、白人で金髪で青い目を持ったアシュリーが「絵になる」ことも、無関係ではないだろう。ウォール・ストリート・ジャーナルは「アシュリー・ワーグナーはメディアが氷上の女王として理想化し、賞賛しつづけけてきた“ゴールデン・ガール”のイメージが現実になった存在なのだ」と書く。

また、スポンサーのいない長洲未来に対して、アシュリー・ワグナーにはNIKE、COVER GIRLなどの大手企業のスポンサーが付いている。今回の決定で一番得をしたのはこれらスポンサーだという見方もある。全米フィギュアスケート協会は、オリンピックを放映するNBCと組んでアシュリー・ワグナーを大々的にプロモートしてきた。巨額の放映費と広告費などが絡むオリンピックの代表選考においてこれらのスポンサーの意向が影響した可能性は否めない。

クリスティ・ヤマグチやミシェル・クワンなどのアジア系スターも存在したフィギュア・スケートだが、やはり、業界には「白人中心」な文化が残っていることが炙りだされたといえる。

しかし、考えてみればこれは新しい話ではない。一九九八年の長野オリンピックでタラ・リピンスキーとミシェル・クワンが一騎打ちになり、リピンスキーが金メダルを獲得した時、MSNBCは「アメリカ人がクワンを破る」という見出しを掲げた。ミシェル・クワンは立派なアメリカ人で、アメリカ代表としてリピンスキーのチームメイトだったのに!長洲未来も日系だがアメリカ生まれのアメリカ人だ。

(ちなみにアシュリー・ワグナーはドイツ生まれ。でも彼女のことを「アメリカ人じゃない」なんていう人はいない

もちろん、それから時代は変わり、クワンに対してなされたようなわかりやすい形のレイシズムを見かけることは少なくなった。それでも、今回の決定の裏に「白人だらけ」のアメリカ代表を望む無意識の欲望を感じとるのは、私だけではなさそうだ。

ツイッター上では「#MiraiEarnedIt」というハッシュタグで長洲未来を応援する声が溢れ、署名サイトChange.orgでは「長洲未来をソチ五輪に送って」という活動も始まっている。

しかし、全米フィギュアスケート協会の会長であるパトリシア・セント・ペーターは「選考過程は秘密であり、決定は公平なものだ」とコメントしており、選考は覆されそうにない。
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  • 2014/01/20
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