「オープンソース」の種子



園芸店に種を買いに行くと、「ハイブリッド種(F1種)」か「エアルーム種(固有種)」かどうかが書いてある。「NON GMO」なんていう表示もみかける。これらの違いは、ガーデニングをはじめる前は知らなかった。ここで、どの種を選んで育てるか。それは意外に大問題なんである。


ハイブリッドの種子(F1種)は、品種改良により生み出されたもので、育てやすく、病気や虫にも強いなどの利点がある。それに対して、エアルーム種は、その土地その土地で長い時間をかけて生まれた品種で、個性が豊か。いわゆる「京野菜」だとか「練馬大根」のようにその土地に密着した野菜が含まれる。「NON GMO」は遺伝子組み換えではないという意味。←ちなみに、遺伝子組み換えかどうかは、今カリフォルニアでは表示の義務がない。みんなGMOを嫌がるので、GMOの種は当然のことながらGMOであることを進んで表示したりはしない。

種というのは最近、ほとんどソフトウェアと同じような存在になっていて、「は?」と思うかもしれないが、つまり種は企業にとって「知的財産」なのだ。美味しい品種、強い品種……企業や大学で生み出された新しい品種の種子は特許によって保護され、農家はその種子を育てて収穫するために、毎年特許保持者の許可が必要なのだ。そこに莫大な額のお金が動く。

もしあなたがうっかり(例えば隣の農場から紛れ込んだ種子を)無許可で育ててしまったら、種子会社から訴えられ、巨額の損害賠償責任を負わされることになりかねない。←実際にそういう裁判例が複数ある。

特許で守られていない場合でも、農家は種子会社の支配から逃れているわけではない。、ハイブリッド種から生まれた第二世代の種子は第一世代と同じ性質を持っていないため「種取り」ができない。必然的に、農家は次の年に再び種子を購入しなければならない。

「種子」というを知的財産は、種子会社を肥え太らせてきた。また、種子を自由に使えないと、交配の機会が狭まり、種の多様性が失われることになる。

そんな中、「種を自由に使えるようにしよう」と考える科学者たちにより、29種類の種子が「オープンソース」として公開された。これは、プログラムの世界でのオープンソースソフトウェアの考えからヒントを得たもので、誰もが自由に使える種だ。

今回公開されたのは人参、ケール、ブロッコリー、セロリやキヌアなどを含む、14種の野菜の種29種類。このオープンソースの種を使う者は、将来生み出されれるどの種に対しても、特許、ライセンスなどの知的財産権保護も行わず、同じように自由に使えるようにしなければいけない。

多くの種子会社は、このオープンソースの種を利用しないだろう。将来生み出される品種を売って儲けられないからだ。

しかし、もしも「自由な種」を支持するなら「オープンソース」の種を育ててみよう。

http://www.opensourceseedinitiative.org/
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