アジア系母娘の葛藤を描いた一人芝居『Made in Taiwan』がよかった

今日は、『素顔の私を見つめて…(Saving Face)』のMichelle Krusiecが制作したソロ・パフォーマンスである「Made in Taiwan」を観てきた。

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ズルズルと音をたててヌードルをすするシーンから始まるこのパフォーマンス。台湾出身の彼女が、移民一世である母親の真似をしたりする……という芸風は、先日行ったアジア系アメリカ人のコメディアンJenny Yangのショーなどとも共通する。

新鮮な魚を買うことに命をかけたり、鈍った英語で「家事をちゃんとやんないと結婚できないよ!金持ちの男と結婚しなさい!」とプレッシャーをかける母親。ミシェル本人の経験を素にして生まれたらしき「母親」キャラには、会場は爆笑の嵐だったが、徐々に母親の描写は緊迫感を増していく。

小さい頃から家事をさせられ「家のことがちゃんとできないと結婚できないよ!」と言われ、白人である父親と母親の激しい夫婦げんかを目撃するところ。とうとう高校を卒業し、大学に行って自由だー!となるところ、ボーイフレンドができてからの母親の品定め。「お金、お金」と騒いでばかりのように思える母親にとうとう本音をぶつけて直面するところ……

笑っていたはずなのに、気づいたら涙がとまりませんでした。

このショーがよかったのは、単なる「アジア系コメディ」じゃなかったところ。アジア系コメディはそれはそれでいいんだけど、やっぱりアメリカで生まれ育ったアジア系がメインなので、わたしっていうのは彼らがネタにする「両親」っていうか、移民の方なんだよね。だから普通に観てると、わたしなんかは「こういうのが面白いとされるのはわかるけど、わたし自身は心の底から笑えない」って場面が多々あるわけなんだけど。

でも、Made in Taiwanは結構シリアスな母と娘の関係を掘り下げたところがよかった。すごく個人的な問題を取り上げてるので、一種私小説的な迫力があった。

あと、母親のモノローグもあったのがよかった。母親には母親の歴史があって、一概に「おかしなアジア人の母親」って笑っていいわけではないんですよね。

わたし自身は今回のショーのタイトルのように「台湾製」ではありませんが、自分のことのように思えたところがたくさんあった。「アジア人の母親」には共通するところがあるのかなーとか思いました。愛し方が、(白人的目線からすると)不器用とゆーか。あなたは素晴らしい存在よ、愛してる~っていうより、叩いて凹ますことが愛だと思ってるふしがあるとことか。←個人差とか世代差はあるだろうけど。

わたしもいい年して、母親との関係に葛藤を抱えてたりするんだけども、それでも少しずつこうしていろんな人の表現を見たり、自分でも書いたりしてるうちに、少しずつ大人になっていけてるのかなーと思った。

ミシェルに生で会うのは、2年半前の、『Nice Girls Crew』の時以来。今年40歳になるとは思えないほど若い!輝いていました。一人芝居の舞台でマイクも使わず、一人3役、4役、踊ったりものまねしたり、すごいエネルギーを発していた。

とにかく、元気をもらえた夜でした。ありがとう、ミシェル!

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