「ダサいフェミニスト」はわたしも嫌い。だった。

本当のことを言えば、わたしはいわゆる「女として生きてく苦労」っていうのを味わっていない方だと思う。もちろん、この世で「女」として生きていればそれなりに苦労はするけど、それでも。

子供時代を過ごした町は、はっきりいって田舎だった。わたしはその町の子の誰とも気が合わなかった。それはわたしが問題児だったせいなのか?わたしは誰とも仲良くなれなかった。いろんな学校から生徒が集まるピアノ教室とか、塾ではそれなりに楽しくやってたのに。大人になってもその町にいると思ったことは一度もなかった。なぜだろう?わからない。実際、わたしは中学進学と同時に都心に引っ越すことになった。小学校の卒号式の日、皆と同じ中学に行かないことはちっとも寂しくなかった。さよなら。やっと、自由になれる。小学校の同級生とも、高校くらいまでは何度か遊んだ。でも、どんどん話が合わなくなっているのを痛感した。大学に進学してからは、誰とも会わなくなった。同窓会の知らせが来たことは一度もないし、Facebookで昔の友だちから追加されたこともない。きっと誰もわたしのことなんて覚えていないんだろう。卒業アルバムはとっくに捨てた。

それから、学校に入って、社会に出て、すっごいムカつくこといっぱいあった。
今でもある。

「イチカワさんは女尊男卑だからなー」

「肉食系」

「騎乗位好きそう」

「自分が頭いいと思ってる生意気な女」

紙袋を叩き割るような男たちの必要以上にうるさい笑い声。

うるさいうるさい。
お前に関係ない。

すっごいすっごいすっごいうざいこと、いっぱいあった。
いちいち書かないけどな!

そんななかでも、相変わらず親から一度も「早く結婚しろ」とか言われなかったこと。それはひとつ救いだったのかもしれない。

★ ★ ★

話、変わるケド。
ある一定の層に対して、一時的に激しい嫌悪感を抱くことがよくあった。

例えば、アメリカで暮らしてる日本人で、日本人同士つるみたがる人たちとか。
いわゆるノンケっぽくないいかにもレズビアン、略してイカレズとか。
フェミニストもそう。

なんか、ダサそう。モテなさそう。って思えて、すごく嫌だった時がある。

完全にイメージで物言ってるだけなんだけどさ。
一緒にされたくない。って反射的にそう思った。

ちらっとクラブで見た印象とか。
ちらっとテレビで見た印象とか。
ちらっと見かけたチラシの印象とか。

自分が、なまじ、一部共通する属性を持ってるもんだから。

「いやいやいや、わたしは違うんです。あちらと一緒にされちゃ、困ります」

って。

「わたしは異文化ウェルカムなんです」「わたしは可愛いんです」「わたしは怖くないんです」「わたしはポップです!わたしはクールです!」って異様にアピールしてね。

自分の持っている「属性」からの、ステロタイプから逃げたくて必死になってたのかもしれない。わたしは違う!って全身全霊で叫んだ。

こんなことを書いたこともあった。

正しくなければ、意味がない。美しくなければ、届かない。 -ゲイリブの目指すべき道とは-


で、ある時ふと気づく。

今まで悩んでたとこからすーっと抜け出てることに。

あ、そういうことなのかって。

エピファニー?

うまく言えない。

いつしか「家族のいない外国暮らしで、日本人同士の助け合いはやっぱ大事」って思うようになってたし、いろんなジェンダー表現のレズビアンがいるのはすごく健全なことだと思うようになって、ノンケっぽいフェム至上主義みたいのは苦手になったし、「フェミニスト」への嫌悪感がなくなってた。フェミニストはダサい、とか怖い、とかそういうことを思わなくなってた。

それは一時期本気で考えて「この違和感耐え切れない」って気持ちを大切にして、そこにこだわって「自分はこう思う!」ってのを極めたからこそ変わったのかもしれないし。

むしろ、クールでポップな位置取りの方に対して違和感を覚えだすようになった。

いや、今もクールでポップなものは好きだし、ダサいのは嫌い。でも活動してるフェミニストをダサいとかいう方がダサく感じられるようになったんだよね。

この気持ちの変化をうまく説明するのは難しい。年と共に丸くなったのかもしれないし、いろいろ経験したせいかもしれないし。

気づけば、納得するのは、フェミニストたちの言葉だった。シンプルで力強い言葉は、迷って口ごもる自分に「それでいい」と力をくれた。

エマ・ワトソンのスピーチには、泣いた。


エマ・ワトソンが挑戦する“新しいフェミニズム”の取り組み [via: UN Women 2014]


悲しみの涙じゃない。

おおおおおおお!って心の底から盛り上がってくる感極まった涙。

私でなければ一体誰が、そして今この時でなければ一体いつ声を上げるのか



自分がいつからフェミニストになったのかはわからない。
でも、きっと、子供の頃からその素質はあったんだと思う。




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