「書く女」には気をつけろ!

EMMA WATSON STYLE BOOK ALL ABOUT EMMA (MARBLE BOOKS Love Fashionista)

その子のことはEmmaって呼ぶ。

エマ・ワトソンが好きだといってたし、彼女自身のいかにも利発そうな眼差しや、少し皮肉っぽい笑みを浮かべる唇も、自信に満ちた話し方も、なんとなくエマ・ワトソンに似てるような気がしたから。
Emmaは、アメリカ生まれでシリコンバレーでリベラルな両親の元に育ち、大学も大学院も、そして語学を学ぶための既に安定したペイのよい仕事についている。それで、その子は顔も知性も最高な子じゃないとつきあいたくないから、今まで誰ともつきあったことないらしく。ふうぅぅぅぅぅぅぅぅぅーん。って思ってたら、彼女、「書く」ことが好きなんだって。それを仕事にしなくてもいいから、とにかく、何かを書きたい、それに喜びを感じるのだと言った。

「最近は書く時間がなくて。そのことでとても不幸せなの。だから、また書きたい、そう思って、だから、さっきも、皆を待ってる間、iPhoneで書いてたの」

へえ。

そこで、なんとなく彼女を見る目が変わった

彼女の言うその気持ちは分かる気がした。

別に、ハリー・ポッターみたいに全世界で読まれるものとか、映画化されるようなものすごい小説を書こうとしてるわけじゃない。でも、わたしは書くことが本当に好きで、どんなくだらない内容でも、書くと幸せを感じる。

伝える手段としての文字、っていうのはもちろんだけど、「手段」としての言葉というのをを超えて、言葉で表現できることの無限の可能性に圧倒されるし、自分もその魔法を力を手に入れたいと思っているから。

同じように「書く」ことに情熱を持ってるEmmaのことを、面白いなって思った。

「実は来週からライティングコースを取るの」

へえ、そんなに本気なんだ。わたしはますます驚いて、彼女の生真面目そうな顔を見返した。わたしも去年、オンラインでクリエイティブライティングのコースを取ったのだが、どうもダメで挫折してしまった。

「今までに完成したライティングはあるの?」

「ある。すごく昔に書いたものだけど」

「へえ。エージェントに送ったりした?」

「それは、まだしたことないんだけど」

彼女の書いたものを読んでみたいと思ったけど、それを言うのはためらわれた。そもそも高度に文学的なものは、わたしの英語力では理解できない気がする。わたしは英語を読むのにとっても時間がかかるから、読みきれなかったら申し訳ないし。もしも読めたとしても、理解できるかわからない。読んだら、感想を送らなきゃいけないし……。わたしにとって、公開していない文章を読ませあうというのは、非常に濃い行為であって、それを知り合ったばかりの彼女としようというのは、なんとなくまだ不適切な気がした。仲良くなっていけば、自然と書いたものを読む機会もあるだろうしね。

まだ3回しか会ったことなくて、Facebookで友達登録したばかりの彼女のことはよく知らない。わたしは彼女のページに行き、マウスをコロコロと転がしながら、過去の投稿を見てた。

「ストーキング、ストーキング、ストーキング。
さあ、好きなだけストーキングしなさい。
ネットのフィードをさかのぼって。
私たちは、皆、変質者」



ぎくっとして手を止めてしまった。

それはまさに、彼女の書いた文章に興味を持って、Facebookのウォールをさかのぼっていたその時の自分がしていたことだったからだ。それに彼女だって誰かにそういうことをしたことがあるから、こういうことを書くんだろうし、そして、見られてる自分というのも意識してるんだよね。なんだか苦い気持ちがこみ上げてきて、ブラウザーを閉じた。

人が書いた文章を読むことには、生々しさがつきまとう。だからこそ「読んでみたい」とも思うわけだけど、じゃあ実際に目の前に突きつけられた時にそれを自分は飲み込めるのか。

「本格的なXXXX料理が食べたい」と言いながらも、本場すぎるXXXX料理は美味しいと思えないことが多いように。何を欲しがるか、については気をつけた方がいい。

文章を書くことは美しい行為とは限らないし、書いたものを読み合うことが、書き手という人間への理解を深めてくれるとも限らない。文章を読むことで、余計に相手とどう接すればいいのかわからなくなる時だってある。誰だって、見た目ほど純情じゃないし、見た目ほど幸せいっぱいでニコニコしてるわけじゃない。疑いや諧謔、恐れに願望……文章には、そんな普段は人に見せない部分が容赦なくむき出しになっている。

書くのが好きな美少女にあったら、文章を読みたいと軽々しく言う前に、一度考えなおしたほうがい
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