友情・ペンギン・同性婚

リトル東京で、ClaireとHonと一緒にディナー。
HelenaとLaraは約束していたにも関わらずドタキャン。
やっぱりね。
全然驚かないけど、やっぱり、失望する。
クラブの中でしかつきあえない友達っていうのがいる。
だからといって、その人のことがいらないとか、嫌いになるわけじゃないけど、やっぱり友達というからには、クラブの外でもきちんと約束したり、人間としての何かをシェアできるような関係を築きたいものだ。

Honは、アメリカに来て、つくった2人目の友達。

Do you know how to dance?と私に向かって言い放ちやがった無礼者
であり、その後、軽く私の心を狂わせた美少女。

でも今ではすっかり友達。まじで友達。

Claireは1年くらい前に、Helenaに紹介してもらった友達。
グループの中で最近特に仲良くなってきた。
たまに夢に出てくる。

3人とも和食が好きだから、リトル東京の和食やで食べる。

「なんでゲイだって気づいたの?」
「小さいときから気づいてた」
「でも男とつきあったことあるでしょ?」
「あるけどね」
「私はないっ!試しにデートしたことあるけど、全然だめだった」
「わかる…」
「アタシは4年くらいつきあってたんだよねー」
「まじでっ?」
「うちは、すっごい厳しいクリスチャンだったからさ、だから20代後半になるまで自分にカムアウトできなかったわけよ」
「そーなんだ…」
「じゃあ親には言ってないの?」
「言ってない。一生言わないと思う」
「そうなんだー。うちも、まじ悩むよー」
「Honのお母さんってどこにいるの?」
「香港…。」
「ゆうは?両親知ってるの?」
「知ってるけどそのことについては会話しないよねー。でも逆にバレてるから気は楽だよ」
「ふーん」
「ねえねえ、ゲイって生まれつきだと思う?それとも環境だと思う?」
「そりゃー生まれつきだろ」
「私もそう思う」
「私も」
「初めて好きになったのはいつ?」
「幼稚園」
「私も!」
「でも、時間が経つに連れて、なんで自分だけ女が好きなの?って焦りだした」
「わかる」
「だから、男も試した。でもいつも恋に落ちることなんてできなかった」
「楽しくなかった」
「初めて女の子に惹かれるまでは…」

ありふれたカミングアウト・ストーリーでも、友達と興奮しながら話すと特別なストーリーだ。

きっと皆、何度でも確認し合いたい。
何度でも共有したい。
HonもClaireも美少女で、フェミニン。
はっきりいって、激・可愛い。
男にもモテる。
でもそういうの関係なく、彼らはレズビアン。
私だって、そうだ。
性的に混乱してない。
精神的な傷もない。
ただ女が好きでたまらない。
恋をするのも、欲情する相手も女。
理由なんてない。
ただそう生まれただけ。
ただそう生まれたってだけでこんなにわかり合える。
それは政治的には間違ってるのかもしれない。
でも、うちらにとっては、否定しがたい真実。

シングルレズ三人。
Pinkberryのフローズンヨーグルトをつっつきながら、周囲をはばからずゲイゲイしい話題で盛り上がる。ていうか、ここ、日本人がいっぱいいるんですが…。でも気にならない。

oh, pinkberry
Photographer
jslander
License
Creative Commons (by)
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「ていうか、トランスの人が新しい性でバースサーティフィケーと取ったら、結婚できるでしょ?」
「できるできる」
「じゃあなんで同性婚はだめやねん?」
「トランスの方が、ヘテロ社会の構造を覆さないからだよ…」
「ノンケの人は、自分たちみたいになりたい人だったら許してあげる訳よ。『あ、君たち、僕たちみたいになりたいの?いれてあげるよ』みたいな」
「しかも絶対にトランスの人は【本物の女】とか【本物の男】にはなれないとおもってるから、優越感かんじてんじゃない?」
「ゲイとかみたいに、男のままで男を好きって言う方が、混乱してびびるんだよ」
「わけわかんない」

「Claireって教会で育ったんでしょ?皆同性愛には反対なの」
「基本的にはね」
「ゲイ・チャーチもあるって聞いたけど」
「すごい少数派だよ」
「クリスチャン、ダイッキライ。信じなければ地獄に堕ちるとか言うんだもん」
「自然の摂理に反するとかさ。同性愛があるのがしぜんだっつーの」
「動物にも同性愛があることを知らないバカも多いよね」
「動物にも同性愛あるっつーの!ペンギンとかさ」
「あ!知ってる!ニューヨークのでしょ?本出てたよね」
「ドイツにもいるよ」
「サンフランシスコにはレズビアンのペンギンがいるんだよ」
「まじ?」
「本気。ニューヨークなんてさ。まじ感動するのよ。6年間くらいずーっと連れ添っててさ。飼育係がメスとマッチングしようとしても、いやがるんだって。で、卵とかあたためてるんだよ」
「サンフランシスコのカップルもそう!オスが近づくと蹴り飛ばしてるんだって。確かその様子がYoutubeに載ってた」
「うっそ!!」
「じゃあさ、ペンギンなんて、超ゲイじゃん!ちょーげい!じゃん!」
「そうだよ」
「ペンギンを動物はストレートなものですっていう教材とかにつかうってマジ馬鹿げてる」
「Claire、教会に手紙書いた方がいいよ」
「私のパパ、教会の役員だからなあ…お偉いさんなのよ」
「じゃあずっとカムアウトしないの?」
「まあね、ずっと寂しい独身女だと思われていくと思う」
「私も親からそういう風に思われて心配されてるっぽいんだよね」
「そっか…」

気づくと、真夜中近くなっていた。

たまには、お酒抜きでこうやっておしゃべりしながら過ごすのもいいね。
私たちは数日後にパーティすることを誓い、抱き合ってから別れた。


翌日、同性婚禁止の違憲判決のニュースが飛び交い、私たちは興奮気味にメールを飛ばし合った。

合法になったね。
ほんまやでー。
日曜日、祝おう!

私はこういう話がはしゃげる友達がいることがとても嬉しい。

そして、ペンギンのニュースはこちら。

タンタンタンゴはパパふたり
http://en.wikipedia.org/wiki/And_Tango_Makes_Three


05_07_Penguins_06.jpg


サンフランシスコのゲイペンギンたち
http://www.ebar.com/news/article.php?sec=news&article=1543


これ、Honから送られてきたけど、これだけ読むと、レズビアンペンギンの話、Honの話と違うじゃん!

片方が死んだあと、男に走ったらしい。
でもその理由が「彼女はすでに年老いていたので、誰か守ってくれるような存在が必要でした。そこで若いオスにはしったのです。でもその二匹は全然ロマンティックじゃありませんでした」だって。なんかリアルすぎて夢からさめちゃうような話なんですが。
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