MTV理論

MTVのMADE というリアリティショーを見ていた。何かなりたいものややってみたいことがあるが一人では一歩を踏み出せない若者が、その道のプロであるコーチの力を借りて、夢に向かって挑戦するという筋書きである。



例えば、田舎町の女の子がウェイクボードを初めて、あこがれのコンテストにでることで、「今では私はかっこいいウェイクボーダー!」って自己イメージを持てるようになったり、他にも、いまいち学校で友達がいないタイプの美少女がプロム・クイーンになりたい!という一心で、髪型や服装、更には、性格まで変わっちゃったり。

パンク系で世の中を斜に構えてみているようなタイプのグループの女の子が、チアリーダーに挑戦することで、自分に自信が持てるようになったり…でも反面昔のグループからは「ばっかじゃない?いつもニコニコ笑ってるようなアホなグループの一員になっちゃったなんてあんたらしくない!」って反発を食らって、彼氏と別れそうになったり…。

また、一見女の子らしくて、華やかな生活を送っている人気ものグループの女の子が実は、BMXに憧れていて、自転車でハードな技を練習してみたり…。

もちろんテレビだから、演出や演技がはいっているのは百も承知なのだが、それでも、今まで絶対無理って思い込んでいたような何かを、コーチの励ましをえた登場人物たちが次々クリアしていく様は結構感動的。実際絵に書いたように何でもうまくいっているわけじゃなくて、実際失敗したりとか、そういうシーンもある。でも、すごく一生懸命にやってるその姿を見てると涙がでる。

で、思った。

こういう登場人物とかって、ある意味MTVのプロジェクトがなければ毎日同じことの繰り返しで日々を送っていた訳であって、テレビに出たことで一時的に実力以上のものが出ちゃったりするんだろうな~って。だからって「番組が終わったあとの彼らの生活が見物だな」なんてシニカルな物言いをするつもりはない。(実際MTV は、出演者の“その後”をフィーチャーした「Life After MADE 」というコンテンツをオンライン上でもうけている。)

私が言いたいのは、リアリティTVという非日常、もっと言うと「他人の目」が介在することにより、出演者はつまらない日常をより充実して生きることができたんじゃないかってことだ。

ということはだ。

自分の日常を、更なる高みにまで引き上げたいと願っている人は、自分がリアリティTVに出ているような感覚で生きていけばいいんじゃないだろうか。もっとも人気テレビ局の番組に出るのは現実的には簡単なことではないから、自分でそれに近いシチュエーションというかマインドセットを作り上げるのである。

例えば、毎日ダラダラ暮らしながら、漠然と「恋人がほしい」って思っているあなたは、「恋人がほしい三十路直前の女がオンラインデーティングや、コンパなどに挑戦しながら真実の愛を探し求めるストーリー」のプロデューサーもしくは出演者であるかのように振る舞うのである。

自分一人きりのモチベーションだけでは、普段足を踏み入れないようなクラブやパーティへ参加したり、オンラインマッチングへ登録するのはなかなか難しいだろう。でも、「これはMTVのプロジェクトなんだ!MADEを思い出せ!みんな“あたしには絶対無理”って思い込んでいたようなことをやり遂げていたじゃないか。私にもそれができないはずはないんだ…!」と自分を鼓舞しながらだったら、そんな自分の殻なんて簡単に打ち破れるような気がする。

「私とデートいかない?」と誘ってみること。それをプロジェクトみたいな感じで、MTVに見られていると思ってやってみれば、恥ずかしいとか、気まずいとか、そこまでやりたくないなんていう言い訳を全て押しのけて、実現できるはず。

一生懸命に何かをやることは美しい。
それが何であっても、一生懸命にやってる姿自体が美しい。


でも、人間は時々怠け者だから、一生懸命に何かをやる時、誰かに尻を叩いてもらう必要があったりする。

MTVのカメラクルーたちが、あなたの後ろを追いかけて、ブラウン管の向こうから数百万のファンがあなたを見つめてるっていうなら話は簡単だけど、そうじゃないとしても、そう思い込むことーもし、どうしてもその気になれないというなら、デジタルカメラで動画を撮ってYOUTUBEにアップロードすることから初めてみてもいいーで何かが変わるかもしれない。
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Re: MTV理論
この記事、ためになる。。他人の目線をうまく利用するのって思わぬ効果がありますよね。。以前
Will Smithが「自分が異性になったとしたら、自分とSexしたいかな。。と思えるように、あとで自分の判断や行動が素晴らしいと思えれば幸せだ」というようなことをいってましたが。。少し違うかな、、でも似てる話だと思いました。
  • 2008/06/17
  • kei
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keiさんへ
こんにちは。
コメントありがとうございます。
ためになるといって頂き光栄です。
自分の言動に、客観的な評価を加えるというか…そういう視座を保とうとすることは大事ですね。
自分にとってブログはそういう役割も果たしています。
自堕落な行為に走りそうになった時…これを人に言えるか?これを自分は日記に書けるだろうか?っていう視点が頭のどこかにあるかもしれません。

Will Smithはそんなこと言ってたんですね。
知りませんでした。
面白い。教えてくれてありがとうございます。
似てると思います。

あと、最近思うことは、ニーチェの永劫回帰という理論にも似てるかと思います。
それについては改めてエントリする予定ですが…
すっごく簡単に一言でいうと、自分の人生にYESと言い続ける。
というか、YESと言い続けられるような生き方をしたいと思っているのです。

こういうことを考えるのが大好きです。
ゲイカルチャーとは少し違うテイストのエントリですが、また読みに来てください。
  • 2008/06/19
  • ゆう
  • URL
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